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2010年2月

2010/02/17

一通の手紙 (四)

・・・こんどの山行で一ばんよかったのはやはり釜無で夕日の中を歩い たとき、・・・「月の砂漠」の作詞はたれか知りませんが雨が降らずに空 気のかわいたところだから砂漠が植物におおわれないでのこっているのである、だから「おぼろにかすむ月の夜」というのはおよそ砂漠の実感からとおいものですが、それがあまりきにならないところにこの歌のよさがあるとしておこう・・・ 1976 11/4

とつぜん、月の砂漠の歌詞が出てきましたが、今西先生は歌が好きで した・・・と思います。お酒が少し入ってくるとると口もゆるみ歌が出ます。 歌も多芸多才、明治・大正・昭和と駆け抜けてゆきました。けれども興に乗った時にたどりつくのは「紅萌ゆる」だったり、「記念祭 の歌」だったり、敵方であると云う「ああ玉杯に」だったりしました。春の 宵には~桜の若葉吹く風に 暁清き皐月そら~と三高記念祭の歌が、秋の宵には~千載秋の水清く 銀漢空にさゆる時~と、もろもろが登 場しました。

時を得、場所を得、人を得て歌われました。いまのカラオケソングとは ちょっとちがい、正当の?宴でした。自分がうたう歌の中に同化し、そし てその間を軽妙な話でつないでゆきました。どのうたでも、その歌のリズムは大太鼓の拍子でした。しかし本当に楽しそうに歌っておられまし た。月の砂漠の歌詞が突然出ましたが、これもよくうたわれた歌です。

あの秋霜激烈・冷酷・団結は鉄よりかたく人情紙よりうすい・・等々いわ れた天性のリーダー今西先生も、心根には叙情的な歌が良く似合われ ました。

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